トイレを流したら水が止まらなくなった…どうすればいいの?という方のために漏水の原因と対策をお伝えいたします。
1.主な原因
トイレを流した後、通常であれば一定量水が流れてから水が止まりますよね。ただし、トイレタンク内の部品がある程度劣化すると水が止まらず流した後でもずっと「チョロチョロ」と水が流れ続ける現象が起きます。こうなってしまうと、水道料金にも影響してしまうためなるべく早く直さないといけません。
この漏水の原因ですが、トイレタンク内の「フロート弁」という部品が劣化しているために起きています。トイレタンクとはトイレを流すための水を貯めるための入れ物で、だいたいトイレの座る部分の後ろについています。(最近はトイレタンクがついていないタイプのものもあります)このトイレタンク内の下の方に「フロート弁」というゴム状のふたがあり、この「フロート弁」が水がながれるのを止めています。トイレを流すときはこの「フロート弁」が開いてトイレタンク内の水を便器内に流すという仕組みです。
「フロート弁」はゴムでできているため、ある程度の年数が経つとどうしてもゴムが劣化してしまい、大きさが変わるので塞いでいる部分に隙間ができ、水が漏れてしまいます。
2.対策
この漏水は上記でご説明した「フロート弁」を交換することで解決することができます。もちろん水道屋さんに頼むのが一番手っ取り早いですが、実はフロート弁の交換はそこまで難しくなく、また部品事態は安いため、(約3,000円~4,000円)もしDIYが得意な方や機械や道具の修理に慣れている方は自分で交換するとかなり費用を抑えることができます。YouTubeで、「フロート弁、交換」と調べていただくといくつかわかりやすい動画が公開されています。(※ただし部品がトイレ本体に使用できるものかどうかは購入前にご確認ください。)
そして水道屋さんに頼む場合も、このフロート弁の部品の価格を理解していることで、ぼったくりの金額を請求されることを防ぐこともできますので、是非覚えていただければと思います。
3.水の音だけが止まらない時
もう一つトイレタンクの故障としてよく起こる漏水があります。それは「ボールタップ」の故障です。この部品は先ほどの「フロート弁」とは逆にトイレタンク内に水を入れる部分についている部品です。プラスチックの「浮き」がついていて、トイレタンク内に水がたまるとこの「浮き」がスイッチとなり、水が止まります。
しかし、この「ボールタップ」が劣化してゆるんでいると、水がたまっても水が完全に止まらない現象が起こります。その時、水はどこからも漏れていないのに、トイレから「チョロチョロ」と音だけが聞こえてきます。
この「ボールタップ」の故障も「フロート弁」と同じ様に、部品事態は比較的安いので(約2,000円~4,000円)できる人は自分で修理した方が安上がりになります。(※こちらも部品がトイレ本体に使用できるものかどうかは購入前にご確認ください。)
4.水道業者へ依頼する場合
「フロート弁」や「ボールタップ」の修理を水道屋さんに依頼すると、同じ個所の故障なので、よく2つ一緒に交換することを提案されると思います。実際、「フロート弁」が劣化している時は「ボールタップ」が壊れていなくても劣化している可能性はありますので、一緒に交換していただく方がお得だと思います。ただし、前述でご説明しました通り、中にはぼったくりの金額を請求してくる設備屋さんもいますので、今回ご説明しました部品の価格を事前に計算した上で、水道屋さんの見積り金額が正しいかどうかご判断ください。
今回ご説明しました内容が少しでもトラブルの解決に役立ちましたら幸いです。
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